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中国生活 10.中国でバイクを運転するときの注意点 バイクが走行できない区域

中国生活 10.中国でバイクを運転するときの注意点 バイクが走行できない区域

 

中国では大都市圏を中心としてバイクが走行できない区域があります。

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地図上に赤で示されたところが走行不可の区域になります。

今回の1月1日に成都を出発してから珠海に至るまでの間にも大都市圏を中心にバイク走行不可の区域がありました。

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海南島では、海口市の一部と三亚市の一部が指定されています。今回の旅行の中で、この三亚のビーチ沿いを走ることができなかったことは一番の心残りです。

ただ、この禁止区域の取り扱いは少し複雑で現地ナンバーであらかじめ許可を得ている場合は通行可能であったりすることもあります。また、通行不可の本線の側道をバイクで走ることが可能な場合で、その側道が工事中のため、やむを得ず一定区間本道路を通行しなければ先に進めないような状態のときなど、どこからどこまでが許されるのか、迷ったときは、とりあえず一旦停止をして、あとから来る現地の人が乗るバイクを観察したりする必要があります。それでも、現地の人がバイクで走っているから、そこは走ることができるとは、はっきりと言えないのが実情です。

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恵州の中心部もバイク走行不可に指定されています。右上の標識にもここから右折をして市中心部を走れないことが示されています。

私が成都でバイクを購入後、車両を登録をするために現地の交通警察に行ったときに、そこに勤務する警察官の方たちに成都市内をバイクで走ることが可能なのかどうか尋ねると、統一した回答が得られず、ある人は午後10時以降なら問題はない、ある人は午前9時から午後7時頃までは通行できないなど、回答も様々でした。あまり突っ込んで尋ねる人がいないのか、最後は困った様子だったので、それ以上聞くことができませんでした。バイク禁止区に指定されているであろう都市部で、交差点に立っている交通警察官の横をバイクが普通に走っていたりする様子を何度も見ていると、さらに混乱することになります。中国では、一見バイクと同じような乗り物の電動車が多く普及しているため、バイクがそこに交じって走っていたとしても現時点では取り締まり自体が緩い、あるいはされていないというのが実情のように感じます。ですが、外国人である我々が中国で運転する際は、免許取得時に勉強した中国の交通ルールに従い運転することが必要です。バイク禁止区に指定されている区域で、わずかな距離をやむを得ず通過しなければならないような場合は、バイクのエンジンを止め、バイクから降りて、バイクを手で押して禁止区を通過する。これなら問題ないのではないかと思います。

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広東省は広範囲でバイクが走行できません。ただし、これは私が利用しているアプリ上で表示されているもので正確かどうかはわかりません。実際に現地で確認したところ、地図上の赤色部分でも走行可能なところがありました。

ヘルメットの着用率

中国で普及している電動車は運転免許が必要ないためヘルメットを着用して走っている人はごくわずかです。一方、バイクの場合はヘルメットを着用して走っている人が多い地域もあれば、ほぼ着用せず走っている地域もあります。この辺りは多民族で広大な面積をもつ中国ですから日本のような厳格な交通ルールのもと、取り締まりが行われていないのが実情なのでしょう。かつての日本も農村部などではヘルメットを着用している人は少なかったように思います。ルールを守るという意味でも、自分自身の身を守るという意味でもヘルメットは着用しましょう。