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水循環システム 雨水タンクの自作 その1 取水器、ポンプ、ホース選び

水循環システム 雨水タンクの自作 その1 取水器、ポンプ、ホース選び

以前からの課題だった雨水、風呂水の有効利用のため、梅雨に入る前の6月、雨水タンクを自作し、植物の水やりや、トイレの排水に使うためのシステムを構築しました。

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・雨水タンク製作までに至る経緯

私が住んでいる地域は、雨水タンクを設置する場合、申請することで購入費用の半額(上限2万円)が補助される制度がありますが、今回はエコライフ実現のための第一歩としてDIY重視で自作するという考えのもと、雨水タンクの製作に取り掛かりました。実際に支払った費用の半分にあたる補助金を行政から受ける場合と比較して、自作の場合、材料費などを計算すると金銭面でのメリットはありません。ですから、長期間の使用に耐えうる市販の雨水タンクを購入するのも一つの方法です。

ただ市販品のデメリットをあえて言うならば、形に限界があるということでしょう。自作の場合は、敷地の形状に合わせて、雨水タンクを作ることができます。

 

・雨水量の確認

手始めに竪樋に取水器を取り付け、実際にどの程度の雨水を溜めることができるのか検証する期間を1週間設けました。

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この取水器を実際使ってみた感想は、取付が簡単で継ぎ目からの漏れもなく、雨水がたくさん溜まるということです。洗濯機用の排水ホースの径が同じだったので転用できます。少し値段が高い??

5分ごとに更新される気象衛星によるレーダー観測画像を確認し、ある程度、事前に雨を予測しておきます。自宅に余ったポリバケツ45Lの上蓋にホースの外径と同じ大きさの穴をあけ、バケツ下部にボールバルブを取りけました。大雨とよぶほどではない中雨で45Lポリバケツが小一時間で満タンとなりました。急いでオーバーフロー部分にホースを接続し、別のポリバケツ45Lへも水が流れるようにしたところ、2、3時間の中雨で45Lのバケツ3つが満タンとなりました。因みに、この竪樋と取水器から取れる雨水は、約10㎡の屋根に降ったものが対象になります。

 

・溜めた雨水をトイレまでどのように運ぶのか ポンプ選び

手ごろな価格のウォーターポンプがアマゾンで売られていました。値段の割には評判のほうもまずまずだったので、試しに購入しました。揚程能力は1mです。

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5月末頃に買ったときよりも、値段が微妙に高騰中 笑

実際に使用して、あとから判ったことですが風呂水ポンプのような水中式ポンプのほうが、振動もなく、音が静かで適しているように思います。難点としては、水を供給するラインとは別に電気配線もトイレまで持ってこなければ、トイレ内で給水のオンオフが無理なことです。風呂水ポンプは安価で揚程能力も高く、風呂水ホース10mも市販されていますので、家屋の状況によっては十分に構築可能でしょう。

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こちらも購入しました。タンク間の水の移動に使ったりしていますが、音、揚程能力、ともに優れています。その名は湯ポポン!!

私が購入したウォーターポンプのホース選びですが、ホームセンター(カインズホーム)にウォーターポンプを持参して、口径が合うものがないか試したところ、タイカンチューブという名称で、単価1mあたり160円で販売されているものがぴったりでした。今のところ漏れることなく使用することができています。このホースを保護するため塩ビ配管16mmも合わせて購入しました。コーナー部分の継ぎ手を通すときは少しコツがいりますが、それほど難しくはありません。

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はじめに2m購入しテストしたところ漏水なしでしたので、その後10m購入。お店では外径、内径が表示されていましたが、1ヵ月経った今、正確なところを忘れてしまったので写真を参考にしてください。ポンプをお店に持参し確認すれば合うものがわかるはずです。

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円を描くように通していきましょう。

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適当な大きさのウレタンをポンプの下にかましてやると、音や振動が小さくなりました。

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トイレのタンクにはもともとスペアの穴が設けられていますので、そこにホースを差し込んで抜けないように固定してタンクへ給水します。

少し長くなりましたので、続きは次回へ持ち越しです。次回は雨水タンクの自作から!!

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澄み切った雨水がこのとおり!!

 

2018年7月8日正午追記。

2018年7月、日本各地で想像を超える大雨による被害が発生しております。お亡くなりになられた方、被災された方に、お悔やみとお見舞いを申し上げます。水循環システム、雨水タンクの自作は3つの記事により構成されており、7日、8日、9日と連続投稿する予定でしたが順延いたします。