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中国生活 10.中国でバイクを運転するときの注意点 走行箇所と危険個所

中国生活 10.中国でバイクを運転するときの注意点 走行箇所と危険個所

 

はじめに、以前に日本でバイクを乗っていた経験から考えると、中国でのバイク利用者の権利は意識的にも無意識的にもかなり低く設定されているように感じます。意識的には、前のエントリーで紹介したように大都市圏をはじめとして市中心部でバイクが走行できない区域がたくさんあり、また、高速道路を走ることもできません。そして無意識的には、中国では車が所有できない人たちがバイクを移動手段として利用していることがあって、車所有者のほうが社会的にステータスが上だと考えられている部分が未だに残っているのかなと思います。

中国をバイクで走るときの基本は道路の最も右側を利用することになります。また標識と標示で右側を走るように指定されていることもあります。指定されていない道路でも例えば片側3車線道路の真ん中の車線を走っていると後ろからクラクションを鳴らされることがあります。クラクションで右を走れと合図を出しているのかもしれません。

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ここでは片側3車線の右車線しか走ることができないと指定されています。

安全のためにも基本は道路の最も右側を走行し、後方から来る車をバックミラーで確認しながら追い抜きされるタイミングで更に少し右に寄るという姿勢が良いのかなと思います。ただし、最も右を走ることは、右側から出てくる通行人や車を回避するための時間がその分短くなるため常に警戒しておく必要があります。

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見通しの効く道路を走っているときに前方で荷が崩れました。あと10秒早ければ・・・。また、日本と比べると路面の凹凸や落下物が放置されていることが多いので常に注意をして走行する必要があります。

次に左前方から追い抜きしてくる対向車ですが、例えば、片側1車線道路でその道幅が比較的広めに設定されている場合でも、追い抜きしてくる対向車が中央線をはみ出して接近してくることがあります。このとき追い抜きしようとしている対向車はかなりスピードが出ています。こちらも直進しているのである程度スピードが出ています。しかし、その追い抜きしている対向車は中央線を越え、反対車線に出て結果として一時的に逆走しているにも関わらずスピードを落とさず、バイクから1mくらいのラインを猛スピードで通過するわけです。特にカーブのときなどは大きく膨らんで来ますので注意が必要です。相手側の運転マナーとその意識に問題があるのは明らかですが、事故をしては何にもなりませんので、右から出てくる通行人や車などに注意を払いながらできるだけ右側を常に危険から回避できる程度の安全なスピードで走ることが大切です。

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中央線をまたぎ、車体が完全に対向車線にあり、かつ、前方にバイクがいるにも関わらず猛スピードで追い抜こうとしている場面です。中国を走っていれば、こういうことが多々あります。見通しの効かないカーブの時は更に注意が必要です。

最後に、中国で車やバイクを運転する際に私が常に心掛けていることです。今現在、私は中国でバイクを走行しながら旅を続けていますが、乗用車であれ、バイクであれ、運転している以上、事故が起こらないとは言いきれません。自分自身が事故で怪我をする場合でも、現地の病院で処置してもらわないといけなかったりして、現地の人に手間と面倒をかけることになりますが、金銭的な負担や、痛い思いをするのは自分自身です。しかし、ここは中国で私は日本人(外国人)です。ですから現地の人を被害者にするような事故だけはしてはいけないと常に強く意識しながら安全な速度で運転するように心掛けております。これから中国で運転しようと考えている皆さんもご自身の身をを守る意味でも安全な速度で運転するようお願いいたします。

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中国ではこういうことが間々あります。