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歴史探訪 4.NHK人形劇三国志でゆく、中国、三国志の旅 漢中争奪戦 五丈原の戦い


歴史探訪 4.NHK人形劇三国志でゆく、中国、三国志の旅 漢中争奪戦 五丈原の戦い

 

前エントリーからのつづきとなります。

成都から西安まで、三国志ゆかりの地を巡る旅をNHK人形劇三国志のキャラクターと現在の地図を使い再現するシリーズの3回目で、これで終了となります。私自身はこの人形劇をリアルタイムではなく、再放送で見ていました。私にとっての三国志といえば、この人形劇三国志であり、個性豊かな人形が扮する登場人物こそが、私にとっての劉備であり、孔明であり、関羽張飛曹操孫権なわけです。名前とともに脳裏に浮かび上がるイメージがここで登場する人形なわけです。そして生身の人間が演じる三国志よりも、人形が演じる三国志のほうが、不思議とすぅーと入っていけるのでした。

では、参ります。

 

⑤漢中争奪戦

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益州の牧、劉璋が益州劉備に明け渡した頃、漢中の張魯もまた曹操に降伏します。曹操としては劉備益州の地を手に入れたことが面白くなく、夏侯淵を総大将として、名将張郃于禁を副将に、葭萌関の攻略を命じます。この守戦となった葭萌関で劉備軍の中にあって活躍したのが、前回、張飛の計略の前に敗れ、劉備に降った老将厳顔、そして、もう一人の老将、五虎将軍黄忠でした。大軍を擁する張郃を葭萌関で撃破します。

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初戦で張郃の出鼻をくじいた劉備軍は、この機を逃さず、今度は逆に攻めに転じ、夏侯淵の守る漢中を目指します。この定軍山の戦いを決定的に有利に進めることができた要因は、魏軍の兵糧庫である天蕩山を抑えたことでした。この定軍山の戦いで魏軍総大将である夏侯淵黄忠に討たれます。夏侯淵曹操旗揚げ時から曹操を支えてきた将軍のひとりです。漢中と夏侯淵を同時に失った曹操はショックを受けたことでしょう。

 

漢中市勉県には最も古い武候祠など、ゆかりの地がたくさんあります。こちらの記事もどうぞ。

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五丈原の戦い

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三国志五丈原の戦いまで来ると、それまで活躍してきた人物のほとんどがいません。劉備関羽張飛曹操、代わって馬謖姜維司馬懿などが活躍するわけですが、どこか寂しく、もの悲しくもあり、心に隙間風が吹くようになります。

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五度に渡り北伐を繰り返した孔明、しかし、一向に戦果をあげることができません。魏軍の軍師仲達が孔明の計略をしっかりと押さえていること、蜀軍にいる武将が以前と比べ小粒になってしまったこと、孔明自身が老いていることなど、様々な要因が考えられます。命のタイムリミットを迎えつつある孔明は焦ります、しかし、仲達の前には計略が通じず、この渭河を挟み両軍のにらみ合いが続きます。そして、姜維に後を託し、この五丈原孔明は亡くなります。

宝鶏市、岐山県の様子はこちらからどうぞ。

 

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おわりに

成都から西安までのゆかりの地を人形劇三国志を使い振り返ってみました。三国志ファンならこの道は絶対に外せないゴールデンルートです。また、ここで紹介した以外にもたくさんの名勝古跡があります。蜀の桟道もそうです。ゆっくり見て回るなら最低でも7日間、欲を言えば10日間くらいは欲しいところです。今回(2017年秋)は劉備をメインに取り上げましたが、もし次があるのなら、今度は曹操をメインに旅を進めていきたいと思います。三国志の前半から中盤にかけて袁紹との華北をめぐる攻防、官渡から許昌、洛陽、赤壁など・・・。

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 では!!